最悪の場合死ぬことも!?ハチに刺された時の対処法を知っておこう
暖かい季節になると、家の庭やベランダなど、自宅の周辺にハチが飛びはじめます。
自宅にはいなくても、春〜夏のシーズンになると公園やキャンプ場にもハチが現れはじめますよね。
ブンブンと音を立てて自分のまわりを飛ぶのでそれだけでも怖いと感じますが、運が悪いとハチに刺されてしまうこともあります。
刺されて「痛い!」で済めば良いですが、ハチの種類によっては最悪の場合死んでしまうこともあるので注意が必要です。
万が一ハチに刺された場合はすぐに病院に行くことをおすすめしますが、その前に応急処置をしましょう。
ここではハチに刺された場合の応急処置について解説します。
・ハチに刺された場合の応急処置
・ハチに刺されないためには
ハチに刺された時の対処法
ハチに刺されてしまった時は、慌てずに以下の応急処置を行なってください。
ハチに刺された場所から離れる
ハチに刺されてしまう時というのは、多くの場合ハチの巣が近くにあるためです。
ハチは自分の巣を守るため、巣の周辺に近づいてくるものを攻撃します。
そのため、ハチに刺された場所にとどまっていると他のハチからも攻撃される恐れがあるので速やかに離れましょう。
ミツバチの場合は傷口から針を取り除く
ミツバチに刺された場合、刺された箇所にミツバチの針が残る場合があります。
もし患部にミツバチの針が残っている場合は、毛抜きか指で弾いて針を取り除きましょう。
針の根元には毒嚢という袋のようなものがあり、その中には蜂毒が入っています。
そのため針を残したままだと毒嚢から皮膚へ毒が送られ続けてしまいます。
ハチに刺された傷口を水でよく洗い流して毒液を絞り出す
ハチの毒は水に溶けやすいという性質があるので、ハチに刺されたらすぐに流水で傷口を洗い流しましょう。
注意:傷口の毒を口で吸い出すのは危険なので止めましょう。口の中で毒が唾液と混ざり蜂毒を摂取してしまう可能性があります。
ハチに刺された傷口を水か氷で冷やす
濡れたタオルや保冷剤、氷を入れたビニール袋を患部に当てて冷やしましょう。
アナフィラキシー症状があるかを確認する
アナフィラキシーとは蜂毒に対するショック症状のことです。
刺された直後は何ともなくても、しばらくすると以下のようなショック症状が現れることがあります。
万が一ショック症状が現れたらすぐに病院へ行くようにしてください。
これらの症状はハチに刺された後1時間以内に現れる可能性があります。
○繰り返し吐き続ける
○持続する我慢できないほどお腹が痛くなる
○のどや胸が締め付けられる感じ
○犬が吠えるような咳
○声がかすれる
○強い咳込みが止まらない
○ぐったりしている
○呼吸がぜーぜーする
○呼吸がしづらい
○脈が触れにくく、不規則になる
○唇や爪が青白くなる
○意識がもうろうとする
○尿や便を漏らす
そもそもハチに刺されないためにはどうしたらいいの?
ハチに刺された場合の応急処置について解説しましたが、そもそもハチに刺されないことが一番大事なことです。
どんな時にハチに刺されてしまうのか解説していきます。
ハチの巣に近づいてしまう
応急処置の項目でも触れましたが、おそらくこれがハチに刺されてしまった場合の一番多いケースだと考えられます。
ハチは自分たちの巣に近づいてきたものを攻撃する習性があります。
もちろん好きこのんでハチの巣に近づいていく人はいないと思いますが、ハチの巣が近くにあることに気付かないまま近づいてしまい刺されてしまうことがよくあります。
ハチは草が生い茂っている場所や木が密集している場所、自宅の環境だと庭やベランダ、玄関の天井付近などに好んで巣を作ります。
これらの場所に近づく時にはハチがいないか十分に警戒して近づくようにしましょう。
ハチを1匹でも見かけたらほぼ間違いなくその周辺にはハチの巣があると思ってください。
ハチを見かけたらすぐにその場から離れることがハチに刺されない一番の方法です。
自分でハチ駆除をするのは止めよう
また、自分でハチの巣を駆除しようとしてハチに刺されてしまうケースもあります。
ハチの巣駆除は防護服や殺虫スプレーなど駆除専用の装備が必要です。
長袖長ズボンを着たぐらいでは服の隙間からハチに入り込まれて刺されてしまうので止めましょう。
ハチ駆除はハチ駆除のプロに任せることを強くおすすめします。
ハチを興奮させる行為はしない
ハチを見かけた時に怖くてよくやってしまうのが「手で振り払おうとすること」です。
ハチの前で素早い動きをすると、ハチは興奮してあなたを襲ってきてしまいます。
もし目の前にハチが現れても、大声を出したり手で振り払ったり走ったりするのは逆効果ですので止めましょう。
反対に声を出さず、静かに早歩きでその場から離れてください。
まとめ
ハチに刺された場合の応急処置とハチに刺されない方法についてでした。
まとめると以下の通りです。
・傷口を洗い流す
・針が残っている場合は針を除去する
・アナフィラキシー症状を確認する
・症状がひどい場合は病院へ行く
・ハチの巣に近づかない
・ハチを興奮させない(NG:手で払う、大声を出す、走り回る)
一番の予防策はハチの巣に近づかないということ、ハチの巣がありそうな場所はどういうところなのか知っておくことです。(草木が生い茂っている・木が密集している・家の場合はベランダや玄関や庭など)